【レポート】AWS Summit Tokyo 2017:[KNT-CTホールディングス] オンプレ企業がクラウドファースト企業に変わるまで #AWSSummit

【レポート】AWS Summit Tokyo 2017:[KNT-CTホールディングス] オンプレ企業がクラウドファースト企業に変わるまで #AWSSummit

Clock Icon2017.05.31

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

aws-summit-tokyo-2017-longlogo

AWS Summit Tokyo 2017の5/31(水) のセッション「[KNT-CTホールディングス] オンプレ企業がクラウドファースト企業に変わるまで」(D2T5-3)のレポートです。

セッション情報

当セッションの登壇者及び概要は以下の通りです。

http://www.awssummit.tokyo/summit/index.html#D2T5-3

セッション名:[KNT-CTホールディングス] オンプレ企業がクラウドファースト企業に変わるまで

スピーカー:小野 睦 KNT-CTホールディングス株式会社 経営戦略統括部 部長

2014 年よりオンプレで稼働していたシステムの AWS 移行を進め、さらに今後も AWS サービスを活用した検討を進めています。長年利用してきたホストシステムについてもオープン化を経たのち、現在は AWS で稼働しています。本セッションでは、クラウド採用に至るまでの経緯(なぜ移行しようと思ったか、社内および既存ベンダーとの調整など)や、クラウド移行を通じて学んだこと、苦労したことなど今後クラウド(AWS)を採用検討されている方に向けての事例をご紹介します。

セッション内容

  • KNT-CTホールディングスについて
    • 近畿日本ツーリスト
    • クラブツーリズム
    • 旅行業、その他サービス業が主業
    • 国内450箇所、海外31都市に拠点、グループ社員総数7000名
  • なぜAWS移行
    • 1967 メインフレームで予約販売。国内初
    • 2000 オープン化
    • 2010 クラウド導入。ホスト撤廃。完全オープン化。
  • 旅行業の置かれている状況
    • 訪日客
    • IT利用の必要性
    • OTA(Online Travel Agent)の台頭
    • 店頭からWebへ
  • AWS採用理由
    • オンプレ現行踏襲、モチベあがらず→AWS提案を受けた
    • セキュリティ、コスト、所有から利用へ
  • これまでのクラウド化のマイルストン
    • 2013/7 AWS利用判断
    • 2014/5 海外旅行基幹システムを切り替え (ファーストプロジェクト)
    • 2015/5 共通基盤システムサービス開始
    • 2016/11 会計システム切り替え
  • クラウド化の状況
    • かなりの割合がAWS化
    • 一部は他クラウドサービスやSAAS利用
    • オンプレのDCとダイレクトコネクト
  • 事例
    • 会計システム
  • 共通基盤
    • 効率化
    • 統制の強化
      • 権限管理、バックアップ運用一元化、ジョブ管理
  • コストメリット
    • 料金値下げ効果、4回価格インパクト、17%削減
  • AWS効果
    • 気が楽になった。
    • グローバルな基準に適合。米国政府系の導入が社内説得材料に。監査も一言で終わった。
    • 業務復旧時間短縮。
    • 新サービスやってみる。やり易くなった。
  • 気がついたこと
    • スモールスタートが可能
    • 共通基盤の活用
    • パートナー:得意、知見を持ったベンダー
    • 業務確認試験の実施
    • データ移行:1回失敗。悩んだら相談。リリース前のサービスも。
    • MW,APは自己管理は同じ。性能評価:RI活用。ユーザ会
  • 2014に最初の移行から、現時点で30~40%をクラウドに
    • AWSサービスの利用が、マインドを変えるきっかけ
    • IT的な意味のクラウドだけではなく、広義のクラウド
  • 中国ビジネス
    • 中国リージョンに期待
  • 最後に
    • re:Invent 2017の日本出発ツアーはKNTが扱う
    • 6月下旬からサイトオープン。是非。

感想

既存のITシステムをクラウド化していく様子が、ユーザ視点から紹介されていました。クラウド化することで気が楽になった、との感想はとても実感がこもっていました。経営側への説得材料のポイントなど大いに参考になりそうです。

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.